各位
平成13年10月
財団法人タオ世界文化発展研究所
理事長 和久奈ちよ
ワグナー・ナンドールが分析美術史の研究を始め、その哲学理論を彫刻の形
で表現すべく「哲学の庭」と名づけ彫像を次々と制作し完成するまでに約半
世紀かかりました。ワグナー運身のライフワークではありますが、今もし此処
に居りましたならば、この完成は確かに日本でしか可能にならなかった作品で
あると申したと思います。ワグナーに代わりまして、厚く御礼申し上げます。
この度10月18日、母国ハンガリーにおいて、首都ブダペスト市千年祭の記念に、
この「哲学の庭」が建立されることになりました。ユネスコから世界文化遺産
として指定されている歴史的に有名なゲレルトの丘に建ち、新生ハンガリーが、
民族、宗教を超え、世界の平和に向けて歩むメッセージはこの道であると
申して居ります。
8体の彫刻がハンガリーに建ちますが、日本の「哲学の庭」はワグナーがは
じめから考えていた11体の彫刻が大切に保管されて居ります。いつか日本に
も同じ思いでこの「哲学の庭」が実現されることを私共も心から願ってやみま
せん。
今回展示会に、はじめて「哲学の庭」の全容を御覧いただけると思います。