会長からのメッセージ

故郷を離れたからこそ広がる同窓の輪

東京楡の会 会長
田中 一樹(北高32期)

みなさん、こんにちは。「東京楡の会」は、かつて北海道札幌北高等学校やその前進の北海道立札幌女子高等学校、北海道庁立札幌高等女学校で学んだ人たちが東京で集まり、交流をはかるために結成された会です。札幌では大きな同窓会が毎年開かれていますが、実は東京でも年に1回のペースで「総会」という集まりがあるのです。第1回目はなんと昭和6年(1931年)までさかのぼり、当時の庁立高女の校庭に立っていた大きな楡(ニレ)の木が命名の由来となりました。現在では48歳を迎える卒業期が総会の幹事をつとめています。私が幹事期の総会は東日本大震災とその後に実施された計画停電のため、当初は7月開催の予定が10月に延期しての開催となりました。奮闘した同期のつながりは私の大切なよりどころとなっています。

この伝統をなんとか続けようと、運営委員会では新しい形を模索しています。コロナ下の3年間は幹事期が工夫してオンライン総会を開いてくださいました。2023年からはリアルでの集まりを再開しつつ、幹事期の助力となるよう「同窓会ドットコム」様の協力を頂戴しているところです。 仕事柄、様々な学校の卒業生や同窓会に接する機会がありますが、北海道を離れた北高の卒業生は本当に仲が良く、初対面でも「何期~?」「部活は?」と期をまたいで声を掛け合う方が多いように思えます。在札では同期の集まりが中心になるようですが、故郷を離れた今、北高の輪は広がっていきます。

たなか いつき(1982年卒業)
1988年東京学芸大学教育学研究科修士課程卒業、北海道教育大学、英国リーズ大学。
大学院在学中にシステム設計やサーバ構築の仕事を始めたが、指導教官の指示で都内私立中学校の教員に。中学校では生物を教える傍らコロナ期に導入された一人一台端末のシステム構築に携わっている。また都内私立大学2校で情報科教育法や教育課程論など教職課程の授業を担当。